個人向け社債の詳細
個人向け社債の特徴
個人向け社債は、企業が個人に対して発行している債券のことです。主に事業資金を調達する目的で発行されており、証券会社を介して購入できます。社債とは、簡単に言えば企業の借金の一種です。
基本的に社債は機関投資家向けに発行されており、購入単位は1億円程ですが、個人向け社債は一般の投資家が買いやすいように、10万円や100万円単位で発行されている点が特徴です。また、社債は公募債と私募債の2つに大きく分かれます。公募債は会社法や金融取引法などの法令に基づき、厳格な手続きを通過した社債です。
さらに細かく、一般的な「普通社債」と株式に転換可能な「転換社債」、倒産時に返済順位が低くなる「劣後債」の3種類があります。一方、私募債は金融機関が保証期間を保証するものと、知人や取引先などの少人数を対象に募集して発行する2種類があります。募集団体が法人であること、購入者が50人未満であることなどの条件を満たせば、信頼度が低い企業も発行可能です。
リスク ※1 | |
収益性 ※2 | |
資金 ※3 | |
総合評価 | 16 / 30点中 |
※1:この項目は、評価点が高いほどリスクの低い投資といえます。
※2:この項目は、評価点が高いほど収益性の高い投資といえます。
※3:この項目は、評価点が高いほど低資金で始められる投資といえます。
メリット
金利が高い
社債は貸付なので、利息が発行会社から支払われます。この利息は銀行の定期預金や国が発行する国債よりも高く設定されている点が魅力です。
償還期限がある
社債は一定期間後に元本が返済されます。これに対して株式は永久的に保有することになります。償還期限があることで、投資家は将来のキャッシュフローを見通しやすくなります。
デメリット
社債の発行会社が倒産するリスクがある
社債は貸付なので、発行会社が経営破綻した場合、貸したお金が全額返ってくるとは限りません。信用力の低い企業ほど金利が高く設定されますが、それでも返済不能になる可能性はゼロではありません。
社債を購入するときは、必ず格付けを確認するようにしてください。
償還期限まで売却しにくい
社債は満期に元本が返済されますが、その間に売却することは難しい場合があります。市場で取引されている社債は少なく、需要と供給のバランスが悪いためです。これを「流動性リスク」といいます。
「個人向け社債」のクチコミ
京都府:はんなりごっこ さん(49歳・女性)
名前の通った大きな会社の社債なら安心感はありますし、手堅い投資と思っています。
千葉県:うきどん さん(30歳・男性)
個人向け社債は、おすすめの投資ですね。訳のわからない会社の社債は倒産して全額償還されない危険性もあるけど、大手企業の社債は本当おすすめです。
山口県:タナカ さん(59歳・男性)
社債で過去に苦い経験があります。何度か社債を購入していた会社(総合スーパー)が倒産して、3割ほどしか戻ってきませんでした。あれは痛かったです・・・。