ETF(上場投資信託)の詳細
ETF(上場投資信託)の特徴
ETFはExchange Traded Fundsの略語で、日本語では「上場投資信託」といいます。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった特定の指数に連動するように設計されています。投資対象は株価指標のほか、債券やREIT(リート)、通貨、金のようなコモディティ価格、先物価格などがあります。
投資信託が上場していないのに対して、ETF(上場投資信託)は文字どおり、上場している点が異なります。ETFを取り扱いできるのは、株式と同様、証券会社に限られ、銀行などでは取り扱いができません。
たとえば、日経225は東証プライム市場に上場している銘柄のうち、日本経済新聞社が選ぶ225の銘柄で構成されています。日経225と連動するETFを保有していれば、日経225全体に投資を行っているのと同様の効果が得られます。そのためETFの価格は株式同様、市場が開いている間は刻々と変わります。
リスク ※1 | |
収益性 ※2 | |
資金 ※3 | |
総合評価 | 16 / 30点中 |
※1:この項目は、評価点が高いほどリスクの低い投資といえます。
※2:この項目は、評価点が高いほど収益性の高い投資といえます。
※3:この項目は、評価点が高いほど低資金で始められる投資といえます。
メリット
リスクを抑えるための分散投資ができる
分散投資とは文字どおり、リスクを分散させて投資する方法のことをいいます。特定銘柄への集中的な投資は成功すれば大きなリターンが得られるものの、失敗した場合には大きな損失が生じます。
指標に連動するETFでは、投資先としてすでに複数の異なる値動きの銘柄が組み合わされているため、リスクを分散(軽減)できます。ETFのなかには、価格変動の大きい原油や金などの商品(コモディティ)を投資対象にふくめる銘柄も存在します。
このようなコモディティ単体で保有している場合にはリスクが高くなりますが、これらの価格は株や債券とは異なる値動きをするため、資産の一部として保有すれば、リスク分散効果が期待できます。
コストが安い
一般的な投資信託のなかでも保有期間中のコストが低いとされているインデックスファンドと比べても、信託報酬額が比較的安いこともETFの特徴のひとつです。証券会社などの販売会社に支払う手数料や企業調査にかかる費用などが抑えられていることが理由として挙げられます。
デメリット
分配金は自動的に再投資されない
投資信託には「分配金あり」「分配金なし」の2種類があります。「分配金あり」のタイプでは、運用益を手元に確保することができるものの、運用効率を低下させてしまう側面があります。
分配金を投資家に分配せず、再投資に回す「分配金なし」の場合では、運用が順調な場合は複利効果を期待できるものの、解約・売却するまで利益を確定できません。
一方で、ETFの分配金は運用経費を差し引いて決算時に支払われるため、投資信託で言うところの「分配金なし」のような自動再投資の仕組みがありません。分配金を再投資するためには、受け取った分配金を投資家自身で買い付けに回す必要があります。
株主優待は実施していない
ETFには、株と同様に市場で売買することができ、株価指数に連動するものもあります。
しかし、株の現物取引とは違い、個別銘柄に直接投資しているわけではないため、株主優待は得られません。
投資するうえで株主優待を重視したいという人にとって、この点はデメリットになります。
「ETF(上場投資信託)」のクチコミ
長野県:ワシワ さん(31歳・男性)
少額から投資できるので投資に慣れていない人にはおすすめかもしれません。でも、ETFでも色々種類があるので、何もわからずに始めるのではなく、ある程度は知識をつけてから始めるのは必須です。
東京都:独身太郎 さん(39歳・男性)
安易に始めたETFでしたが、案外奥が深いです。ずっと独身なので投資に回せる資金は多い方だと思いますが、僕の場合、いくつか投資している中の一つがETFです。
北海道:チワ吉 さん(48歳・女性)
過去に、株に投資して大失敗したので、大コケしなさそうなETFで少額を運用しています。株の損失を少しでも取り戻したい!